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なめらかで堅牢な質感、しかしあくまでも感じるのは湿潤で柔らかな漆独特のマチエールです。そんな矛盾するありえない二律背反がいとも簡単に現出する不可思議、と語り出すと柳宗悦かぶれと後指をさされそうですが、でも現実にそう感じるのだからあながち夢想とも云えないでしょう。
もともと用途のしっかりとある器として製作されたものと思いますが、後に漆を黒めるための器に転用されたのではないでしょうか。黒めるとは熱を加えながら水分を飛ばし鉄分を加えて反応させて黒漆を作る工程のことです。
漆というものは樹液を採取してから塗料として出来上がるまでにいくつもの工程を経なければなりません。やたら手がかかる上に弱い人はカブれてしまって大変なことになる毒性の強いもの、しかし塗られた漆が様々なものに耐性を持ち、装飾、接着、着色を施したものはいつまでも美しく輝くことは縄文の昔から知られています。亀ヶ岡遺跡出土の漆製品や土器ははるか紀元前と思えぬほど鮮やかな色を見せてくれるのはよくご存知でしょう。
さてこちらは景色としてはシブくおとなしめではありますが、深い赤褐色と黒色が綾なす景色はやはりいいものです。ベージュの色味の土は砥粉でしょうか、してみるとまた別の用途の漆を練ったのかもしれませんね。
とにかくこれは素地が分厚く重い材を使用していて、名だたる産地の立派な製品だったと思わせられます。もちろん画像ではお伝え出来ませんが、実際に持ってみたらズッシリという言葉がぴったりな重みです。
産地についてはまったく情報がないのでわかりませんが、想像するにこの撥形に強く開く高い高台と堅牢な塗りの質感から能登半島の出自と考えています。
上質な羊羹のようなしっとりした質感はうるし好きの方には堪らないもの、もちろん私もその一人です。
口径23.8~24.1 高さ16.9~17.5センチ
江戸~明治時代頃
箱はありません。
全体に擦れ、打痕などあります。また高台畳付きの削げを、練った漆で補修した部分がありました。
画像に出てくる敷板は付属しませんのでご了承ください。 |
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40,000円
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