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絹本 着色
130×35㎝/198×48㎝
明治から昭和にかけて京都を拠点に活躍した神坂雪佳は、琳派の精神を近代に継承した図案家であり日本画家です。本作は、咲き始めの白梅と藪柑子の赤い実の対比が美しい一幅。梅の幹には琳派特有のたらしこみが用いられ、緑の苔がにじむような表情からは樹木に宿る時間の積層や静かな息づかいが伝わってくるようです。
縦長の画面を梅の枝が横切る大胆な構図と、簡潔で装飾的な花の造形に雪佳ならではのモダンな感覚が光っています。日本の古典的画題と新たな造形性が調和した本作は、近代琳派を代表する雪佳らしさを感じる逸品です。
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