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半蔵門ギャラリー 二月堂焼経三行軸装  

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御売約
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東大寺伝来『二月堂焼経』と呼び慣らわされる、奈良時代の紺紙銀字大方廣佛華厳経三行軸装です。

「寛文七年(1667)二月、東大寺二月堂が消失した際に、その焼け跡から発見された。・・天地に焼損があることから「二月堂焼経」の名でよばれる・・謹厳整斉な文字は奈良時代中期のすぐれた写経生の手になるものと推測される・・銀は酸化して黒く変色するが、この銀字は今も白く輝き、紺紙との対比によって清澄な美しさを感じさせる・・やがて大半が寺外へ出てしまった」
『東大寺のすべて』

本紙の状態
・残っているのは、五文字偈の部分ですので、一行二十文字のうち8〜9文字、一行あたり半分弱です。
・輝きは、一見深みのある濃灰色に見えますが、光が当たると、おくゆかしい輝きをみせます。
左の本紙画像の上と下は、光が当たらない時と当たった時の比較画像です。

経文
本断簡は、仏駄跋陀羅訳 大方広仏華厳経巻第六十の最終章にあたる入法界品の最後の偈の部分です。
入法界品は「善財童子が文殊菩薩の導きによって一念発起し、53人の善知識を歴訪して菩薩の行法を実修し、最後に普賢菩薩の教えを受けて法界に証入することを明かしている」
『仏教経典の世界』 

轉此法輪時 震動一切(刹 大海金剛山 無有恐怖者)    
如來一音説 各隨所(應解 滅諸煩惱垢 令住薩婆若)    
如來一音説 或聞施戒(忍 精進禪智慧 慈悲及喜捨)    

国訳
「此の法輪を転じたまふ時、一切刹の、大海と金剛山とを震動して、恐怖する者有ること無し。如来は一音をもって説きたまひ、各所応にしたがひて解し、諸の煩悩のくを滅して、薩婆若に住せしむ、如来は一音をもって説きたまふに、或は施・戒・忍・精進・禪・智慧・慈悲及び喜捨、」
『国訳大蔵経』経部 第7巻 国民文庫刊行会編(昭和10-11)

表装
本紙の紺紙と焦げ色にこだわり、紺と茶で肩身代わりとしました。一文字は、袈裟の細い部分をほどいて繋ぎ、鳳凰を配しました。軸端も時代のものを使用していますが、左右で造りが異なります。向かって左は筒の部分を巻いていますが、少し隙間があります。中央画像の一番下でご確認ください。この状態で長年使用されてきたものと思われます。

懸けた様子をご覧ください。小幅ですが、奈良時代の肉筆、やはり力があります。
太巻 たとう 本紙:5.9 x 23.2 cm 軸:21 x 95 cm


どうもありがとうございました
 


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