|
骨董数奇と云う人種には多かれ少なかれ、こんなモノが出たら欲しいなぁ…というものがいくつかあると思うんですが、自分の場合は朝鮮陶磁の中ではこの彫三島扁壺と云うモノがそんな「いつか買ってみたいモノ」の一つでありました。しかし実際には出れば数百万〜片手ほどもする代物…おいそれと手が出せる様なモノでないというのも切ない現実。
さてそんな中現れたのがこの扁壺、なぜ私に買えたのかは一目瞭然、敢えて説明するまでもないでしょう。いやはやここまでカセちゃった焼物も珍しいのであります。だからといって卑下する事はありません!これほどまでに野趣に富んだ彫りの扁壺もそうはないのであります。端正でお行儀の良い扁壺とは対極に在る、暴れん坊の扁壺。安宅コレクション・テイストではなく民藝館(柳)テイストとも言ってもいいのではないでしょうか。
このなんとも味わい深い上半身とカセカセの下半身を天秤にかけてどちらが勝るか、それはもう一人一人の価値観の問題。ですが好きな人間にはいくら観ても見飽きぬご馳走…更に云うならアバタモエクボ!カセさえも味に見えて来る気がするから不思議。
そしてボディは扁壺とは云っても、平たくなくてふっくらコロンとしている点(胴回り15.7 × 15.0cm)も嬉しいポイント。
私同様、彫三島扁壺なんてとてもじゃないけど手が出ないと諦めていた貴兄、背伸びすれば手が届く可能性のある扁壺に巡り逢う機会なんてそうはありません。ちょっとガンバってみては如何でしょう?例え手元は不如意でも心は豊かでありたいもの。
◆ 全体画像は45°づつ回転させて8枚あります。
胴回り15.7 × 15.0cm、高さ 21cm です。
◎ ご売約となりました。ありがとうございました。
✴️『風招の朝鮮』展(リベンジ)開催します!
7月14日(木) 16〜20時(予約制)
7月15日(金)16日(土)13〜19時
7月17日(日) 12〜17時
皆さまのご来場を心よりお待ちしております!
★ 風招のTop Page 画像 も是非ご覧下さい。
|
|