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江戸中期、延宝・元禄(1673~1703年)頃の柿右衛門です。
口径(D):約10.5cm 高さ(H):約6.7cm 底径(BR):約4.6cm
珍しい図柄の濁し手・柿右衛門です。
柿右衛門の唐子図といえば甕割り図を始め、人気の図柄です。
その中でもなかなか類例を見ない図柄です。
蔦の巻き付いた切り株を引っ張って遊ぶ唐子の動きが、実に楽し気です。
唐子の表情も可愛らしく、口に使われている赤色が唐子をより活き活きと魅せてくれます。
色絵部分に剥離が殆どないのがとても魅力です。
見込みも濁し手らしい乳白色をお楽しみいただけます。
やや擦過痕はありますが、魅力を削ぐものではありません。
濁し手らしい柔らかな乳白色と、染付を一切使わない透明感のある色絵で遊ぶ唐子を描いた上手の柿右衛門です。
輪花の作行も品よく出来ています。
(注):小ホツが3カ所ございます。写真をご確認・了承の上、ご購入下さい。 |
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