骨董をもっと身近に fufufufu.com
初めての方 全商品 ログイン 新規登録
 検索/品名  価格 円~ 円  ジャンル

風招 井戸脇茶碗  

お店紹介

店主紹介

その他の商品

御売約
※画像をクリックすると、大きな画像が表示されます。
     
 
いきなり名称の話からで恐縮ですが、この茶碗、箱書きに『井戸脇』とあるものの、誰もが「どこが井戸脇じゃい!」ってツッコミたくなると思います。そう、確かに井戸とは似て非なるモノ。
ですが、そもそも茶碗のジャンル分けなんて後付けな訳ですから、既成の枠に収まらない《その他》の碗たちを、苦し紛れに『…脇』と命名して日が当たる様にした茶人のセンスに免じて、ソコは大目に見てやってください!
ネーミングと茶碗の価値とは何の関係もないのだから。

さてでは改めてもっとモノに寄り添う名称を付けるとしたら?…私は『柔らか手』と言いたい。柔らか手とは、堅手に対応する意味での柔らか手なんでしょうが、堅手のジャンル中の柔らかい手、と云う見方・側面もあるようです。

さて名称の話はこの位にして、ご覧の通りの紛う事なき伝世品。弊店では滅多に扱うことの叶わぬ逸碗です。
歴史ある業者交換会のン十周年記念大会のお祝いに、普段ほとんど出品のない日本橋の仏教美術の超名店が出された品だけに、ご下賜品と思ってちょっと頑張ってみました。

琵琶色とまでは云いませんが、ウルッとした良い色に育ち、静かな中にも気品があり、よくウチ如きが買えたと感慨もひとしお。外側は仔細に観るとうっすらと青味がかった微かな釉流れがあり、艶やかさに味わいを添えています。

高台はかなりハッキリした竹節。畳付きは広く安定して、画像では判りませんが、高台内あるかないかの控えめな兜巾も。土味はこれぞ伝世と云うしっとりとなめらかなそれで、高台外周のホツレも皆な馴染んで、手に障るものではありません。

口辺には長短のニュウが幾筋もあり、やや盛り上げた古い金繕いの部分は一度外れています。
見込みには三つの目跡とホールがあります。

すっかり長くなりましたが、一見おとなしく何気ない茶碗なれど、飽きのこない一碗かと思いますので、末永く日々 座辺で愛玩願えれば幸いです。


◆ 径:13.5〜13.8cm、高さ:6.3cm。李朝初期。

☆ ご売約となりました。ありがとうございました。
 


Copyright (c) fufufufu.com All rights reserved.