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風招 原始青磁
有蓋盒子
 

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原始青磁有蓋盒子…なんともいかつい名称で実際の品の雰囲気とはずいぶん隔たりがある気がします。しかも以前からなぜこれが『青磁』??という違和感あり。今回調べて、なるほど!と思ったのでなるべく搔い摘んで書いてみます。

原始青磁という名称が、青磁の元祖を意味するだろうとは誰しも想像しますが、それはその通り。
BC15c頃の殷(商)時代に遡る『灰釉瓷器』がルーツで、江南地方(長江の南からベトナムにかけて)、浙江省辺りの(後の越州窯に繋がる)地域が産地。

違和感の要因は『磁』の文字が当てられた事で、本来中国では『瓷』の文字が正しく『青瓷』と表記したものらしい。『瓷器』は日本語に当てると陶磁器全般を指すようで磁器のみに限定したものではないようだ。『瓷』と『磁』は発音が同じ上に、磁州窯が瓷器の一大産地だった事から混同が始まったらしい。個人的には日本でももっと『瓷』と『磁』を分離して使えば良いのに、と思うが如何?

尚、使われた土は精製はされていないものの磁器と同じカオリンを多く含む土で、1200℃の高温で焼いたものだそう。
ここまで愛陶の『青磁展』図録より森達也先生の序文、他を参考にさせて頂きました。

さてこの有蓋盒子、平たく云えば蓋モノ…ですが、お決まりの蕨手文(S字型)を配した愛らしくも洗練された造形。これが西周末〜春秋時代(BC8~7c頃)に作られたモノと云うから中国文明恐るべし!こうした小壺は割と少なく、しかも蓋が残る個体はさらに稀少のようです。

◆ 径:7,8cm、高さ:4,8cm。

右列下段の画像『美在掌中』(2009年)
愛知県陶磁資料館 町田市立博物館
 
◉ ご売約となりました。ありがとうございます。

 


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