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発掘伝世とはいえ青織部の杯は希少ですが、注目すべきはそのサイズ。小林秀雄旧蔵の青織部杯は世に轟く名品として周知の通り。しかし本品は小林本よりも更に口径が小さく、酒杯としての魅力と扱いやすさが備わっております。銅緑釉が窯変し水色の溜まりを作っているところなど見所も多く、こういう杯は呑みすぎに気をつけねばなりません。
瑕の範囲は不明ですが、口縁に数箇所の共直しと金直しがあります。全て金直しにすると景色が五月蝿いと判断した結果と思いますが、上手な共直しで賢明な措置だと思います。また見込にはヒッツキを除去した無釉の部分がありますが、水をいれても変化しませんので特に気にならないと思います。大瑕モノですが、入手するには骨の2、3本は覚悟せねばならない青織部杯の佳品です。
径 62mm
高 40mm
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桃山時代
◎御約定:早々ありがとうございました! |
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