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江戸中期、元禄(1688~1704年)前後頃の柿右衛門です。
口径(D):約20.4cm 高さ(H):約3.0cm 底径(BR):約12.7cm
夕陽に映える柿色とは違った、深い紅葉のような赤色が特徴のお皿です。
柿右衛門のらしく染付は使わず、黒の枠線に、色絵は赤、青、緑、黄色。余白を活かした構図で描いています。
この特徴は濁し手作品にも見られます。
また盛期らしい厳しい造りで、口縁は手が切れそうなほど鋭いです。
蜜を求める蝶のふわふわとした羽ばたきが、絵に動きを与えているのも嬉しいです。
柿右衛門の様式美が詰まった上手のお皿です。
写真の都合上、どうしても暗く写っていますが、実物は色絵に透明感があります。特に蝶は存在感があります。
蓋裏にいくつかの古美術書の著者である野村泰三氏の箱書きがあります。
(注):見込みの口周りと高台内に窯キズがございます。写真を、ご確認・了承の上、ご入札下さい。 |
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