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彩色図像抄の離れと思しき眉目麗しき天女の像。
一見『吉祥天』かと思われますが、吉祥天は左手に宝珠、右手は与願印が一般的。
厳密には十羅刹女の一人かと思われますが、このお像に関しては図像の詮索よりも単純に絵の美しさを愛でれば良いように思います。
左手に香花を盛った華籠、右手は衣の裾を持っていますから、今まさに散華のための一歩を踏み出す直前でしょうか。描線の確かさはかなりの絵師の手になるもの、また彩色の美しさもちゃんとお金もかけた図像抄である事を示しています。
いかにも仏教美術然とした図像ではないのがこの絵の取り柄。このコロナ禍、掛けてお部屋が明るくなる様な、そしてそれこそ何か吉祥がありそうな絵としてお楽しみ頂ければ幸いです。
◆ 額：幅 25.6cm、高さ 31.7cm。 マット内：幅 12cm、高さ 18cm。
時代は紙と裏面への緑青と群青の顔料の染み具合から、ほぼ桃山時代頃と見ております。
◎ 税・送料込み
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130,000円
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