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「龕室」・「神龕」等と呼ばれる、儒教的な祭事のための朝鮮木工です。
日本民藝館にも同工の手による、もしくは工房でつくられた類品(二枚目の画像参照)がありますが、持ち運びの利便性を考慮したつくりなのか、いずれも屋根部は取り外し可能です。
総体に漆を塗り、台座部には連珠形の装飾(一つ欠損)と格狭間の刳形が彫り込まれ、金具部にも彫金が施されております。
このようなつくりのものは時代が上り、17世紀とされております。
屋根部裏側に接着剤の補修跡(最後の画像参照)、及び所々に漆の剥げ等散見されますが、この手の大ぶりな朝鮮木工のコンデションとしては概ね良好、金具もすべてオリジナルです。
朝鮮木工の佳品であり、また滅多に市場で見かけることの少ない器物でもある「龕室」、お探しの方には強くお勧め致します。
高さ 65cm
横幅 72.5cm
奥行 23.5cm
朝鮮時代(17c)
参照画像・・・「朝鮮時代の工芸」No,179
御売約、ありがとうございました。 |
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