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瀟洒なフォルムの須恵花生。山陽〜瀬戸内周辺でみつかるタイプで、恐らく岡山は邑久古窯で焼かれたものではないかと推理しています。元は醤をいれた容器であったかと思うのですが、首を傾けると今でもトクトク、とよい音を聴かせてくれます(容量は160ccほど)。
底に小さなチップがありますが、無瑕といって差し支えないでしょう。自然釉の景色はないのですが、反面が土錆に覆われ香趣をそえています。大きもなく小さくもなく、花生としては最適な大きさ。もちろん水漏れもありません。蓼科の数奇者、松谷和男氏の旧蔵。
高 160mm
幅 80mm
次第:共箱(松谷氏筆)、和更紗包裂
平安時代
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