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江戸切子の文房具といえば、これはもう折り紙付きのコレクターズ・アイテム。しかもその中でも墨床と来ればもう一部のコアなマニアには垂涎の的(そうでない方には・・・?)
コレを見て購入をお考えになる方に無駄な説明は不要と思いますので、ちょっと想い出話を。
この墨床はマニアックなものに眼がなかった大コレクター 等々力孝志氏の旧蔵品ですが、私は江戸切子の墨床はコレしか見たことがありません。
氏は文房具にもことさら強い想いを寄せていて、しかも常にコレクションを「一つのまとまり」として考える方でしたので、コレを入手して以来、江戸切子の筆筒・硯屏・筆架・水盂・文鎮・筆洗…などを探せ!との命を受けたものの一向に探し当てる事が出来ませんでした。
私も小さくてピリッとしたものには眼がないので、氏の没後も心掛けていましたが遂に出逢いはなく、そんなとき縁あって久しぶりにこの墨床に再会。。。
想い出も手伝っているとは云え、やはりモノにチカラがあります。ズシリと来る心地よい手取りに加え、叩けばもちろんチーンと云う澄んだ響きを聴かせて、鉛ガラスであることを証してくれます。
◆ 5,7cm × 4,0cm。ご存知の通り幕末〜明治初期。
コツコツとハマグリ状の小ホツやアタリがあります。右列にキズのUP画像を追加しましたが、この他にも微細なクラックが散見される事をご承知おきください。
そうそう、氏はよく美術館の蔵品と比較されてました。サントリーのよりちょっと小粒ながら、こちらの方がやや厚手でゴリッとした印象。いやぁいいモンです。
サントリー美術館:
江戸切子文房具揃え
https://www.suntory.co.jp/sma/collection/gallery/detail?id=1288
江戸切子墨床
https://www.suntory.co.jp/sma/collection/data/detail?id=1056
☆ ご売約となりました。ありがとうございました。 |
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