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江戸中期、延宝・元禄(1673~1704年)頃の柿右衛門です。
口径:約15.6cm 高さ:約6.3cm 底径:約5.1cm
濁し手タイプの柿右衛門になります。
柿右衛門の中でも多くの人に親しまれた梅に鶯の図です。
濁し手らしく、染付は使われず、乳白色の肌が特徴です。
色絵部分擦れはあるものの、柿右衛門の画力は健在でパキパキとしたリズミカルな梅の枝が天に伸び、ふっくらとした梅の花と蕾が実っています。
鶯はこれから訪れる春に、美しい声をあげるでしょう。
うがい碗とは、女性がお歯黒を塗った後に口をゆすぐためのもので、女性の化粧には欠かせない代物でした。
そのため女性の好む、美しい図柄や可愛らしい図柄が多く描かれたといいます。
本品も女性を美しく彩るための道具の一つだったと考えられます。
下記の通り瑕疵はありますが、鑑賞・使用の邪魔は致しません。
(注):高台部に小ホツがございます。写真に印を付けましたので、ご確認・了承の上、ご購入下さい。 |
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