骨董をもっと身近に fufufufu.com
初めての方 全商品 ログイン 新規登録
 検索/品名  価格 円~ 円  ジャンル

古童 備前 薬研 舟形花生  

お店紹介

店主紹介

その他の商品

※画像をクリックすると、大きな画像が表示されます。
     
 
古代の須恵器生産から現代まで、途切れることなく陶煙を上げ続けている古窯の中の雄、備前のやきものは、その良質な土と巨大な窯で長時間焼き締める技法で、瞠目せざるを得ない見事な窯変の景色を見せてくれるものですね。

渋い煉瓦色や黄胡麻、サンギリなど、窯中の薪や灰、焼成中の酸素量などで様々に変化するその膚は偶然が産む抽象美術とも云えましょうか。

かなりの数が作られているので市場でもよく見かけるものですが、いざ景色の優れたものというとまた少なくなってしまいますね。

こちらは民具として産まれた薬研。世の中の薬研のほとんどが鉄製で、少数の木製と陶製が存在するかと思います。関東でよく見かけるものは常滑古窯のもので、私も過去にいくつか扱いましたが、備前のそれはほとんど目にしないものでした。

やはり備前のものは土の可塑性の良さからかシャープな造形がなかなかにカッコいい!。スパッと切った面の美しさや全体のフォルムの緊張感は、これを舟形花生と見立てた人の心を捉えて離さなかったでしょうね。

黄胡麻と呼ばれる黄褐色の灰の付着、みずみずしい肌は水をくぐらせると一層元気になります。

参考画像は滋賀のミホミュージアムで開催された「The備前 土と炎から生まれる造形美」展の図録から。同手が掲載されていて、こちらは同館の収蔵品のようですね。

意外に深さがあってたっぷりと水が張れますので、花留めなどを利用しての枝物なども面白いかもしれません。あるいは目線の高い位置ならば蔓ものを垂らすなどもいいですね。

素材感とフォルムはもちろん、更に気に入りの花材で愉しめる花器です。

横45.3センチ 奥行15.8センチ 高さ9.9~12.3センチ

江戸時代中期頃

畳付部分の欠損、その他大小さまざまな削げがあります。
 


Copyright (c) fufufufu.com All rights reserved.