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うっすらと肩にかかる自然釉の美しい常滑小壺。
控えめなおとなしい肌の変化は、
花一輪を引き立ててくれそうです。
重量以上に古格十分の小壺です。
秦秀雄著の本によれば、この常滑小壺は伊勢への旅路の
途中にて見つけたとあります。
旅から戻り、ゴシゴシたわしで洗い、埃にまみれた垢を
落としたとあります。人間味溢れる文章で旅情を誘います。著者は、藤原常滑壺と藤原時代のものとしております。
秦秀雄旧蔵品
「珍品堂骨董の旅₋埋もれている地方の名品‐」所載品
(本は付きません。掲載コピーお付けします)
藤原末~鎌倉前期
箱付
口辺欠け有り
(掲載時の口辺の共直しを取り除いた物です)
高12.4㎝
口径7㎝
胴径13.2㎝
底径8.5㎝
秦秀雄:明治31年福井県三国町生。
中学を卒えて得度真宗の僧籍に入る。
東洋大学卒。中学教師のかたわら陶誌「茶わん」
の記者となる。魯山人に抜擢され星岡茶寮の
支配人となる。古美術評論文筆家。
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