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‘御本’と言えば‘茶碗’を即座に連想しますが、「御誂物控」に見られるように、弥平太の頃の釜山窯では、茶碗以外にも多様の器を作っており、本品も染付で「形物香合番付」の西三段目十八位に位置する「荘子香合」を手本に写したものになります。
釉膚やねっとりとした鉄分の多い胎土は、まさしく御本のそれで、戦前の売り立て目録にも‘高麗荘子香合’等の呼称で散見されるタイプです。
感じの良い共箱に収まる、愛らしい変わり種香合ですので、コレクションにもお勧めです。
蓋部の角に疵があります(最後の画像参照)。
径 4.6~5.4cm
高さ 3cm
朝鮮時代中期/共箱付
御売約、ありがとうございました。 |
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