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風招 東郷青児
パラソルと女
 

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東郷青児といえば美人画の大家、これはもう疑う余地のないところでしょう。
優美な曲線と淡い色調を駆使した、エレガントでロマンティシズム溢れる画面。そこには甘美で誘惑的かつエロティックでありながら凛とした気品を失わない女性たち。
いわゆる『東郷様式』と云われる一目でそれと分かる型式美を確立した東郷。

20代前半(大正時代)に渡仏し、ピカソの強烈な熱線を浴びてキュビズムに傾倒した時期もあった東郷が、いつから美人画を得意とするようになったかの経緯はわかりませんが、周知の通り彼の華麗なる女性遍歴と無縁ではないことは想像に難くありません。(恋多き女流作家の宇野千代が一時期愛人であったのも有名な話)

さて本作がいつごろ描かれたのかは不明ながら『東郷様式』萌芽以前を感じさせ、まだ定型化していないところに強く惹かれます。
舞台は背景に山が見えるから湾か、または湖畔かも知れない。
妖艶ともいえる、熟れた女性美を描く手練手管はまだここにはない。女は眉間をひそめ肩をいからせ、なにか反抗期的な勝気を秘めた、大人のオンナに成りかけの少女なのか。

背後のパラソル(これはもう東郷の重要な小道具!)の両脇のオトコ達の視線はこの乳房を露わにしたモガ!?に釘付けになっているだろうに、彼女の強い意志はそれをなんなくはね返している。
それでいてこの未熟な絵が、えもいわれぬ溌剌とした色香を発散しているのは、やはり東郷の女性への強い憧憬のなせる技なのだろう。

習作かデッサンとはいえ、これから画壇に新風を吹き込もうとする若き東郷の清々しい心意気が伝わってくる佳作と思いますが如何?

◆ 額:幅 55cm、高さ 62.2cm。画:幅 31.3cm、高さ 39.5cm。鑑定証付き。おそらく戦前か。

画用紙に水彩のためか紙に波打ちが見られます。左列下段の写真では、真上からのライトでそれを判り易く見せていますが、実際にはこれほど波打ちは目立ちません。

東郷青児:
1897年(明治30年)〜1978年(昭和53年)。
二科会を中心に活動。
『未来派』と云われたキュビズムやシュールレアリスムの時代を経て、戦後には『東郷様式』と賞賛された独自の美人画スタイルを確立し、商業デザインまでも手掛けた。
彼の美人画は日本人なら知らず知らずの内に目にしているハズ。

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