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とにかく際立ったスピード感が身上の見込みの刷毛目!さしづめ『鳴門』とでも命銘したいところ。
外側も刷毛目の勢いはそのままに絶妙な濃淡の表情が加わり、それとグレーの土との対比も見どころ。
決定打は力強く削り出された竹節高台に火間と目跡のハーモニーでKO。
全体に釉薬もツヤがあり生き生き、カセた感じはほぼ皆無です。
その分まだ使い込まれた味わいには至っていませんが、しっかり焼けており綺麗な育ち方をしてくれるタイプだけに、日々お茶を点ててゆっくり楽しんで頂ければきっと良い伝世味に仕上がってくれることでしょう。
◆ 径:13.4cm、高さ:6cm。李朝初期。箱、仕覆あり。
いかにも日本画家の旧蔵品らしい清々しい一碗です。
☆ ご売約となりました。ありがとうございました。 |
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