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半蔵門ギャラリー 忍冬唐草文宇瓦  

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年月を重ねつつ、とても美しい姿となった飛鳥時代(白鳳期/*)の忍冬唐草文軒平瓦の残欠です。人の手を離れ、気の遠くなるような時間によって、ゆるゆると、やさしく磨かれてきたように感じられます。

表面は濃灰色で覆われていたものが、現在では、元の表面即ち、瓦当面、側面、下面にその色合いを残し、他は割れてしまったり擦れ落ちてしまった結果、淡灰色をしています。その濃淡の変わり目が、経年変化のみ成し遂げることができた、柔らかくやさしい味わいをみせます。濃灰色の面は、光の下で角度を変えてみると、砂つぶよりずっと細かい微粒子がキラキラと弱い輝きを放ちます。

本残欠は瓦当面の向かって左側、葉と蔓の間から蕾が上を向いているところだと思われます。

この瓦、法隆寺のものと考えています。葉と蔓の間から顔を出す蕾の形が、法輪寺や山村廃寺のものに比し、ふっくらとしており、まさに蕾が開こうとする時を意匠化したのではないかと思います。この蕾に近い形をしていると考えるものが右画像下の参考画像です。

参考画像#87図(**)の宇瓦について、
「前代の均正忍冬唐草文を採用し、更に一っそう完成した形・・つまり再建法隆寺の瓦は、鎧瓦にみる新様式と、宇瓦にみる旧様式との合成からなるが、旧様式も単なる踏襲ではなく、よりいっそう洗練した形に仕上げたものと言えよう」

法隆寺でも法隆寺でなくても、瓦当面の忍冬、スイカズラの蔓は、天に舞う天女の羽衣のように見えます。いかがでしょうか。
幅:16cm 奥行:13cm 厚み:6cm 箱なし

サムネイル画像は下に台を置いて瓦当面が垂直になるようにして撮影しました。


時代は、奈良博の伝山村廃寺出土の均正忍冬唐草文軒平瓦の時代、飛鳥時代(白鳳期)7世紀を参考にしました。

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画像・引用『日本の美術 #66 古代の瓦』

 


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