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北鮮系のルーツを色濃く残す、高取焼最初期の窯、永満寺・宅間窯(1600~1610年頃)の小盃です。
‘青なまこ’と称される独特な釉調に、野趣溢れる逞しい竹の節高台には鉄分の多いまさ土が確認出来ます。
耐火度の低い胎土が使用されている為、総体に厚めで特に底部は非常に厚く、手取りは重めです。
ほとんどカセのない潤いある釉膚を保っており、無疵であることも希少です。
器種は違いますが、同じような釉調の画像を添付致しました。
ほぼ、同時期の岸岳系古唐津に比しても全く遜色ない魅力を備えた、筑前・古高取の佳盃です。
口径 5.9cm
高さ 3.9cm
桃山時代/箱付
参照画像(最後の画像)・・・「大名茶陶」朝日新聞社 p74
早々の御売約、ありがとうございました。 |
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