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ハッとするほど美しい仏頭です。少年の面影を残す、青年期の釈迦如来だと思います。
サムネイルと画像左をご覧ください。
ウェーブのかかった長い髪をくしけずり、中央に宝石を飾る紐で、さり気なく肉髻を結います。生え際は自然で、繊細で美しいラインを描き、頭髪の流麗な毛筋の表現も見事です。金髪が見えるようです。
彫りの深い容貌、その額中央には白毫が確認できます。キリリとした眉の下、上まぶたを深く彫り込み、目はやや半眼、鼻筋が通り、唇はふっくらと柔らかそうで、うっとりとした視線を投げかけつつ、笑みを浮かべているようです。
状態は、補修はなく、キズは、頭髪部前面薄緑色のそげ(1.3 x 0.5 cm)と、経年によるスレがところどころにあります。
画像中央と画像右の一番上をご覧ください。
台に固定されている正面からみると、一見、何か分かりづらいです。ですが、濃緑色の美しい石は、キラキラ、極小のガラス質のものが輝いて、一瞬何か判らなくても、美しく感じられると思います。
少年の面影を残す、大変美しい釈迦如来の仏頭です。いつもは正面を向けて置き、向きを変え、一人至福の時を過ごすのもよいかしらと思います。
画像右・中央の2枚は自然光でとったものです。
2 ~ 4 世紀 本体高:11 cm 台:20.5 x 12 cm
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