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本来は絵唐津の筒向付なのですが、窯中でひしゃげて物原に捨てられたものを掛花生としたものです。旧い時代の発掘なのでしょうか。膚は伝世品並の艶やかさを保ち、発掘物に見られがちな土臭さは皆無です。二面に描かれた草花も大侘びで完品でないのが惜しまれますが、絵唐津を花で遊べることを大いに喜ぶべきでしょう。水も直接入ります。
口縁に白漆の直しが一箇所、ヒッツキを取ったあとの浅いソゲが三箇所ありますが、何れも目立ちません。茶室はもちろん、現代のモダンな壁にも似合う懐の深さ。あえて現代美術がお好きな方にもアピールしたい、婆娑羅な掛花生です。
高 107mm
差渡 115mm（奥行 85mm）
付属品：桐箱
桃山時代
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160,000円
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