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半蔵門ギャラリー 木造阿弥陀如来懸仏  

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どこまでも柔和なお顔と、豊かな肩の張りと厚い胸板から、堂々とした体躯を思わせ、手をあわせたくなるような木造阿弥陀如来です。背面の様子から、もともと懸仏であったものではないかと考えます。

頭部は、こんもりと大きな螺髪から、額の中央でやや下がる髪際線へとなだらかな起伏でつながります。顔貌は、大きく弧を描く眉から形の良い鼻、愛らしく幼な子のような唇、そして前方斜め下への視線の表現から、両目は閉じたかのように見えます。頬からは、肉身の柔らかさと、若さの張りが感じられます。

時代については、鎌倉彫刻への復古を希求する仏師の姿勢が感じられるようで、桃山・江戸初あたりの作ではないかと思われます。

状態は、正面から、肉髻珠欠失、結跏趺坐していたであろう膝前部分欠失、向かって左の右耳欠失、向かって右の左耳部分、右耳と同様に離れたものを付けたものか、ヒビがまわっているだけか、不明です。鼻先補修。

サムネイルと、右下の部屋でとった画像は、やや見上げるような視線、阿弥陀如来が見下ろすような角度で、撮りました。少し高いところに置かれると、大仰に言えば、阿弥陀堂で阿弥陀様に礼拝するのに近い感覚を覚えられるような気がいたします。

全体に表現や彫りに甘さがあり、そのあたりから時代が下がる感触を得ますが、その甘さ、柔らかさが、この阿弥陀如来像の魅力でもあると思われます。
「この仏を信じ名号を唱えるものは、その功徳によって必ず極楽浄土に往生すると説かれている」(*)
しっかり結んだ定印がそれを約束してくださっているようです。
高さ:21.5cm 幅:16.5cm 頭部の奥行き:4.5cm

*『佛像 イコノグラフィー』岩波写真文庫
 


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