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朝鮮陶磁の中で白磁の存在というものは、ちょっと他の技法のやきものと違って特別なものという認識であるのは多くの方々に共通するものと思います。日本民藝館蔵の有名なもの、志賀直哉旧蔵で今は大阪の東洋陶磁美術館にあるそれ、またほとんど知られていないけれど在野の名品もいくつか存在することでしょう。
さてそんな名品ではありませんが、それでも手許でそのニュアンスの一部を感じることのできる小品をご紹介致します。
祭器として作られたものか高台が高めに作られています。もっと高いものが普通でしょうが、あくまでも皿という形状ですね。両班などの高貴な身分の人の食卓に上っていたのかもしれません。
それにしてもこの白磁の上がりがとてもきれいな一品、画像では表現しきれない涼やかな薄青み、それでいて温雅なという相反する風情が同居するのが朝鮮白磁の特徴なのでしょうか。
そして疵のない極上のコンディションであるというのもまたうれしいところ、つややかな膚と共に得難い珠のような一品、座辺できれいに光っていてくれるでしょう。
口径18.7センチ 高さ4.4~4.7センチ
朝鮮時代後期
杉箱に収められています。
無疵です。
御売約ありがとうございます。 |
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