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ニュアンスに富んだ膚の須恵器を替茶器に見立てております。かしこい器形で仏教美術を設えた茶会に向きそうな茶器ですが、今様に酒器や茶籠の茶碗としても「アリ」でしょう。沖原弁治氏旧蔵の須恵茶器には敵いませんが、御存命であれば穏やかな笑みを返してくださったことと思います。
口縁に小さなホツレがありますが、この手の発掘の品としては状態は良好です。箱の貼り紙に「珍蔵 橋本関雪旧蔵」とあり真意のほどは判りませんが、趣味のよい時代箱、仕立てですから可能性はゼロではないでしょう。
幅 85mm(口径 70mm)
高 55mm
付属品:時代桐箱、紫チリメン包布、牙蓋
奈良時代末〜平安前期
◎御約定:早々ありがとうございます。 |
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