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古美術 吉戸 李朝 御本三嶋鉢  

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17世紀初めに日本からの特別注文によって朝鮮で制作された「御本三嶋」の鉢です。「御本」は”御手本”の事で、日本から御手本となる茶碗、イラストを朝鮮に送り、制作してもらった為、そのように呼ばれています。「三嶋」とは白化粧、白象嵌の技法の通称で伊豆の「三嶋大社」の三嶋暦に似ていることから日本ではそのように呼ばれています。

「三嶋手」と呼ばれる李朝作品は雑器の生まれなので沢山ありますが、日本からわざわざ御手本を送って特別注文で製作してもらった「御本」は数が少ないものですし、その中で更に「三嶋手」の作品となるとそんなに多くありません。更にその中で本作ほど作品の風格、気品、力強さがあり、伝世の味わいが深い作品は極めて数が少ないものです。

本作は元々は懐石の香物鉢として注文製作されたものですが、奥高麗くらいのサイズ感ですので茶碗にも十分使えます。すごく格の高い正式なお茶会で茶碗として使ったら「これは香物鉢だよ」と言われるかもしれませんが、それ以外の場合だと茶碗に使っても、本来の生まれを知った上で使う分には全然良いと思います。掌に吸い付くようにフィットする素直な形、薄くて軽くてしっとりとした手触りはまるで茶碗に生まれたかのようです。思わず口を付けてみたくなるような強い誘惑に駆られます。

代々の旧蔵者の方も絶対、茶碗に使っていたのが一目瞭然なくらいトロトロに育っています。正式な茶会では鉢として使用し、自分一人や気の置けない仲間との茶事の時には絶対茶碗に使っていたと思います。それくらい手に取りたくなる、口をつけたくなるくらい艶やかで魅力的な作品です。キリリとて厳しき引き締まった三嶋の潔さは格好良く、見込みの刷毛目の渦はまるで宇宙です。これが茶碗で、伝来が付いていたら数千万円はするだろうなというくらいの格式の高い名作です。

高台は「切高台」といって、あえて切れ込みを入れる特別仕様になっています。スパッとキレが良くて、これもまたカッコいいですね。状態もとても良いです。切高台の所から窯ヒビが入ったところを銀で抑えているくらいで、他には傷も直しもありません。ほぼ無傷です。伝世の素晴らしいトロトロの艶がたまりません。作品の素晴らしさ、伝世の艶、状態の良さが三位一体となった本格的な名品だと思います。これで茶事をやったら相当カッコいいでしょうね。これで一人静かにお茶を呑んだら戦国武将の心意気になれそうですね。

外包みも19世紀頃の高価なジャワ更紗で仕立てられています。このような素晴らしい名作が市場に出る事は極めて稀なので、ちょっと高額なのですが、この機会に是非御一考ください。満足度が極めて高い素晴らしい一生モノの本質的な優良作品です。

産地:朝鮮
時代:17世紀初頭
状態:窯ヒビを銀抑え
来歴:伝世 日本個人
次第:御物袋 時代箱 古更紗包み裂

税送料込価格
800,000円


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