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古童 ひで鉢  

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古民藝のなかで特に灯火器に照準を絞って集めておられる方もいらっしゃいますね。素朴な自然木の燭台から鼠短檠のようなお茶席にストレートに入るものから様々で多彩なそれらは、なるほど熱心なコレクターさんがおられるのも肯けます。

これはどちらかと云えばもっとも素朴な部類になるでしょうか。ただ石を削り出して作るもの、灯火器の中の定番のひで鉢です。

古民藝好きの方にはすでにお馴染みのものでしょうけれど、ご存知ない方に蛇足ながら解説を。

脂の成分が多い松の根を上部の受け皿で燃やして灯りとするもの、上部をコツコツ削って平らにし、一部に凸を作って松の根の枕のようにしたわけです。

昔は蝋燭というのは高級品で、庶民はもっぱら灯し油に芯を入れたもの、あるいは鉄製の受け皿やこのような石のひで鉢で明かりとしていました。現代の暮らしぶりに比較して随分と暗かったでしょうが、こんな灯りこそが当時の人々にとって頼もしく、とてつもなく温かく、安心できたのでしょうね。

このひで鉢、ちょっと変わっているのは台座部分がなくごく浅い文字通りの鉢のようになっている点でしょうか。普通高坏のような形で高さを作って灯りとするのですが、これはどこか高いところに置いたのか、あるいは別の特別な場所に据えたのか、台座を削ったようには見えませんのでこの形で完結したようですね。

筒形の花入などに活けた花を上に置いてみるとか、味のいい板の上に据えて膚合いを愉しんで頂くのがいいんでしょうが、ただただ庭に転がしておくのもちょっと面白い趣向かと思います。

無機質な空間に置いてみるのもまた一興ですね。

直径34.0~34.5センチ 高さ10.8センチ

江戸時代~明治頃

画像にある板は付属しておりませんのでご了承ください。

御売約ありがとうございます。
 


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