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風招 古銅ノッタリ・騎馬士大夫水滴  

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古銅でこの様な騎馬人物の製品を古来『ノッタリ』と言い習わして来ました。語源はやはり「乗ったり」?それともノタリノタリした様子から?いずれにせよ四つ足ならば馬でも牛でも鹿でもみんな『ノッタリ』と云ったようですが、本像の長い耳・小柄な体躯は明らかにロバ(驢馬)。そしてそれに跨がり振り返る人物は?…故事を紐解けば、北宋の士大夫 *潘閬(ばんろう)なのではないでしょうか。まるで水墨の世界から抜け出た様な情景です。

それはともかくこの騎馬人物のスタイルは通常なら香炉が定番な訳で、人物が蓋になっているもの。で蓋のハズの人物を摘まみ上げようとしたところ、おやっ取れない?香炉ではないのか?と些細に見ればロバの口が開いている。そして腰の所にも猪目♡型の穴。しかし水滴ならば普通四つ足動物は座っているポーズ、立ったままの水滴とは初見。水を入れてみると確かに少しだが入る。

それにしてもこの飴色、このトロントロンの金味はどうでしょう。日本の古銅にしか出せないこの滑らかなナマズ肌は、釜に例えるならさしずめ芦屋(対して唐金の場合はやや荒肌で重厚、釜なら天命か)。昨今忘れられがちな本邦古銅のしっとりした味わいは、座辺に置いてこそ その真価がしみじみと了解できるもの。すぐに動くモノではないのは元より承知の上、永く愛玩に足るものとの思い、賛同して頂ける方が居られたら幸いです。

◆ 幅:11,8cm、高さ:13,5cm。江戸時代。

* 潘閬(ばんろう)=北宋の士大夫(文人官僚)。左遷を解かれ都に戻る道中、自らが流された花山の地への別れを惜しみ振り返ったとの逸話があり、雲谷等顔によるこの画題の屏風があります。本像では驢馬も一緒に振り返っているのがご愛嬌。
☆ https://ameblo.jp/giantlimited/image-11279021559-12030857397.html
勝手な妄想ですが、潘閬の故事を表したこの屏風を観た文人が、これを棚飾りとして座辺に置くため注文したものではないかと。その際、普通に香炉にしたのでは面白くないと趣向を凝らし、あえて水滴としたのではないしょうか?その位 興味深いひと品ではあります。

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