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現在のベトナム辺りで焼成された染付の茶碗です。
見込みは蛇の目状に釉ハゲとし、中央に判読不能の文字一字、高台内には鉄漿が塗られております。本来は高台がもう少し高いものですが、伝世のものに限って、本品のように擂ってあるものがまま見受けられます。
雑器の生まれながらも柔らかい白釉に淡い染付が茶人の目に留まったのでしょう、現代においてはあまり流行りではないかもしれませんが、古くに請来され伝世した有難い茶碗です。
疵気は少なくありませんが、古い本漆なおしはいまだ堅牢さを保っております。
口径 13.5cm
高さ 6.8cm
16c/箱付。
ご売約、ありがとうございました。 |
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