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異国から渡ってきたお道具である南蛮ものと云われる焼き締め陶、今までにないユニークな造形やその侘びた風情で多くの人々を魅了してきたことと思います。
こちらは通称、粽と呼ばれるかたち。もちろんあの食べ物の粽に似た形からその名が来ています。
焼き締め陶器ですので上がりはひとつひとつ個性があって違うものですが、こちらは素地に焦げがありその上に灰が降って白カセになっていますね。赤いベースに鮮烈な窯変で魅力があります。
わりと近年に環を据え付けてパテのようなもので固めて掛花入れに仕立てています。箱は無い状態でしたのでこれは私の方で注文して誂えました。
わりと小さめの愛らしいサイズなのでそのようにしたのでしょう。床柱や壁面の釘に掛けて使いやすいようになっています。また置いても底面は安定していますので、そのように使ってもよろしいかと
思います。
春めいてきたこの季節、3月はぐっと花が増えて活ける愉しみも多くなりますね。どうぞお好きな花で飾ってみてください。
高さ13.2センチ 胴径10.4センチ
15~16世紀頃
口縁にわずかに削げが見られますが、この手のものであれば無疵と申し上げてよいレベルかと思います。
御売約ありがとうございます。 |
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