|
中に空気を入れて膨らませたかの如きパンパンに張った姿がなんとも見事な三島徳利です。口も中指が根元まで楽に入る感じで、注ぐ時にバタバタする様な事もありません。焼成はカチンと焼け、三島文様も整然とし過ぎず丁度いい按配にくだけています。もちろん油など喰ってませんし、ライトで中を照らして見てもキレイです。とにかくご覧の通りとっても豊満、これで呑んだら気持ちまで豊かになりそう!容量もたっぷり二合弱(350ml=缶ビール一本分)。
◆ 高さ132mm、径96mm。李朝初期。キズは口に小さな金繕いのみ。
箱の写真を撮り忘れましたが、用心箱程度なれど印籠蓋の箱付き。蓋裏に貼り紙、真ん中辺りが破れて見えませんが読める部分には『…文徳利、…牛山二里、…世紀、高…、径…』とあり、蔵印があります。箱はそこそこ小古いものの徳利はほぼ未使用と思われ酒の匂いもなく、どう育つか育てるかこれからが楽しみな徳利でしょう。
|
|