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比較的大きさのある彩色蓮弁です。柔らかな色彩に彩られた表面から裏面にかけては総体厚みが出てきておりますが弁先のとがりは小さめで、また周縁の反りも浅いことから藤原時代の薫りを遺した鎌倉時代初期の遺品と考えます。数ヶ所に補強のための釘孔が認められますが、瑕とはみなされません。
一部に水染みや細い亀裂はあるものの、全体によく枯れて落ち着いております。伝来寺院は不明ながら、浄瑠璃寺吉祥天立像の彩色蓮弁とほぼ同サイズ(吉祥天立像の蓮弁は横幅125mm)、同時代。一葉の蓮弁が視る者を遠い古代の寺院へと誘ってくれます。
縦幅 190mm
横幅 135mm
付属品:桐箱
鎌倉時代初期(13世紀)
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