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あけましておめでとうございます！旧年中はご愛顧いただき、ありがとうございました。本年も倍旧のお引き立てを賜りますよう、よろしくお願いいたします。
と云う訳で、今年のトップバッターは干支に因んでこのイノシシ君を置いて他にはない！と思ったものの、間違っても女子から可愛い♡とは絶対に言ってもらえないコワ面のカレ。しかしながらこの厳つさこそが漢という時代の、おそらくはまだ家畜化していない野性のイノシシ本来の姿なのでしょう。
そしてこの猪の最大の特徴は『手捻り』である事。型を用いてプレス成形するのが通例である古代中国の動物俑にあっては非常にイレギュラーな事ですが、それこそがこの俑に強烈な印象を与えています。もう一点は、褐釉の上から部分的に緑釉を掛け流してアクセントをつけている事。通常は掛け分けている事が多いですが、この様に重ねて掛け流したタイプも『緑褐釉』と呼ばれています。
それにつけてもこの獰猛な面構え、俊敏そうな盛り上がる筋肉で、今にも突進して来そうな緊張感はどうでしょうか！これがもし現代作家の作であったなら名工として名を馳せていた事でしょう。こうしたことは骨董の世界では間々あることですが、昔の工人の観察眼の鋭さには改めて感嘆させられます。
◆ 体長12cm。体高6cm。漢時代。
（鑑賞美術の老舗、尚雅堂さんの旧扱い品です。）
◎ 鼻先端の数ミリ、左耳の約半分、右耳先端の数ミリに上手な共直しあり。また尻尾が折れています。右列の各アップ画像でご確認ください。箱なし。
〇 税・送料 込み。 |
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