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呉須赤絵として名高い漳州窯産の大皿。欧米では船積み地である汕頭の名を冠してスワトウ・ウエアと呼ばれて来ました。近年の調査で明後期〜明末(16世紀末~17世紀中頃)にかけて福建省南部の漳州地区の広い範囲で焼かれた事が分かって来ています。日本にも古くから将来され、茶方・数寄者の間では馴染みの深いもの。この青花(染付)芙蓉手の他に、呉須赤絵・餅花手(藍釉・褐釉)などが輸入され、その古染付にも通じる雅味溢れる絵付けや粗放な焼成・高台が愛されて来ました。
本品もいかにも漳州窯らしい、自由奔放な絵付け(鳳凰)が魅力となっています。アガリは上々、ややくすんだ呉須の色も滋味を添えています(画像の加工は全くしていませんが、実際より青く見えるかも知れません)。漳州窯の製品は欧米や東南アジア・西アジアにも多く輸出されており、本品の類品がシンガポール・アジア文明博物館に見られます。
◆ 径46-47cm、高さ約9,5cm。無キズ、お寺の鐘の如く良く鳴ります。「がたつき」はありません。
☆ ご売約となりました。ありがとうございました。 |
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