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中国で南宋から元時代（１３−１４世紀）に恐らく安徽省周辺で焼成された魅力溢れる影青の瓶です。「影青」の名は、青白色の釉薬が溝や彫った部分に溜まると青く見える事からついた呼称です。とてもロマンチックで美しい呼び名ですね。私は影青作品が好きです。その透き通るような白と淡く消え入りそうな水色が幻想的でとても美しく儚い神秘性を秘めているように感じるからです。本体も薄く軽く、まるで紙のようです。
本作はサクサクとした砂岩のような土質で、白灰色ベースの土を使用しています。景徳鎮の影青はもっと白く細かい雪のような土ですので、本作はどこか違う地域の作品だと考えています。景徳鎮よりも厚めにしっかりと創られていますので、丈夫で頼もしい手取りがあります。獣面もどこか可愛らしく、なんか泣きそうな顔をしています（笑）
宋磁は世界中の陶磁器の頂点に君臨する最高峰の陶磁器だと思います。ピンキリ沢山あるので、価格も数十億円から数万円まで様々です。私は宋磁を十数年間ずっと絶え間なく勉強し、追いかけ続けています。その情熱は衰えるどころか年々燃え上がり、益々宋磁が好きになっています。それほど宋磁の魅力は深く、本質的な美しさを持っています。一生飽きないと思います。
高価な作品は買えないけれど、現実的価格で買える、しかし間違いなく確かな品質の宋磁作品をできるだけ多くの方に御届けしたい。世界最高品質の陶磁器に触れてほしい。その一念だけで頑張っています。宋磁の普及、啓蒙活動は吉戸の使命であり、生涯を賭けて取り組む運命（さだめ）です。「吉戸と言えば宋磁、宋磁と言えば吉戸」と皆様に認めてもらえるようになれるように頑張ります。皆様も是非、宋磁を一つ買ってみて下さい。その素晴らしさに触れてください。感動を共有しましょう。
産地：中国
時代：南宋ー元時代
状態：無傷完品
寸法：高さ約２３cm 口径８cm
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