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鍍金は無く少し黄みをおびた白銅製舎利納入形都五鈷杵です。
本品の内部には舎利が二粒入っておりましたが、鬼目と蓮弁の端で外れ舎利を納める空洞とするもので極めて珍しい都五鈷杵です。
都五鈷杵は僧侶もしくは修験者が主に携行する為に用いられ少し小振りに造られており時代の上る遺例は少なく鎌倉期の仁和寺のものが知られますが他は室町期あるいはそれ以降に下るものが殆どのようです。
三室戸寺や聖護院の一具の系式で見られるような蓮弁に「むくり」を入れ細部に至るまで入念な鏨が入った精緻なもので魅力があります。
長径14.4cm、舎利2粒納入、箱なし、江戸時代
◉御売約ありがとうございました。
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