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墨流し茶碗
磁州窯 明時代
径15cm 高さ6.8cm
無傷完品 箱付
前衛的で唯一無二な明時代磁州窯のお茶碗です。
焼物に関して、全ての民芸のデザインは宋から明までの約600年間に磁州窯系の産地でやり尽くされたと思います。
墨流しも宋の磁州窯の香炉などにある技法ですが、この茶碗は陶工の意地の様なものを感じます。ピカソに絵画の全てをやり尽くされて、それでも考え抜いた末に自分のスタイルを確立したジャクソンポロックを連想させます。
一見、どばっと釉薬をかけただけに見えますが、全体に茶色の釉薬を丁寧にかけて焼き、その後白や黒とかなり手を掛けて作られています。高台まわりや口辺の作りも生真面目です。それでいてデザインは超大胆。
民芸しかり、この茶碗は名もない陶工の作ですが、明磁州窯の茶碗は名物含め数々あるなか、これを超える明時代磁州窯のお茶碗があるでしょうか。
唯一無二のお茶碗です。見込みを見ても以前所有された方が何度もご使用になって愛玩されたことが覗えます。
釉薬のザラつきは無くお茶も点て易そうです。
写真(3-5)の白い釉薬が剥がれているように見える部分は上から透明釉がかかっており、疵ではありません。
送料無料・内税です。
ご売約誠に有難うございます!
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