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風招 全長80cm 縄文両頭石棒  

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現在 東博で開催中の『縄文』展を始め古美術界はいま縄文ブームなんだとか。中でも花形はなんと云っても超独創的な土偶・土器類でしょうが、硬玉製品・石器・骨角器などにも目を見張るモノがあります。一言で云ってやはり「縄文恐るべし!」。それにつけても不可解に思うのが、アノ縄文の凄まじいまでの動的なパワー、同じモノが二つとない強烈なオリジナリティが弥生以降すっかり影をひそめ、その後の日本美術にはほとんど継承されないフシギさ!!

と云う訳で興奮冷めやらぬ中、前回の12cmの単頭石棒に続いて今回はなんと全長80cm!の両頭石棒です。☆以下の『石棒とは…?』にある通り石棒は次第に大型化し、中期〜後期初頭にはピークに達したと云われており、本品もおそらくその頃に該当するかと思われます。見所は、まずはやや大きい方の頭部A(画像:左列右側向き、中央列上段、右列上段)に施された線刻(陰刻・沈線)でしょうか。しかも表裏両面に異なる線刻が施されています。もう片方やや小さい頭部B(画像:左列左側向き、中央列下段)はそのまま男性器を象っている感じです。とにかくこのサイズは全国的にも大きい部類かつ稀少で、迫力が違います。おそらくは屋外の配石遺構の中心に立てて大勢で祀り祈ったものでしょう。これ程のモノが民間で手に入る機会はまずないでしょうし、出土地がハッキリしていたら博物館級と云っても過言ではないでしょう。

・頭部Aに近い側で折れて継いでありますが、上手に補修されておりほとんど気になりません(画像:左列上段下段、右列下二段)。大型石棒は祭祀的な意味で故意に折損したと考えられ、完好品は極めて稀です。

☆ 石棒とは…? 縄文前期後半に出現し晩期までずっと存在した。当初は長さ10cm程度の小さなモノが、中期以降〜後期初頭には1m以上のモノが現れるまでに大型化し、それ以降再び小型化し精緻になっていった。男性器を模した形から、子孫繁栄を祈願する祭祀に関連した呪術的な道具と考えられているが、こうした原始信仰は古今東西にあるもよう。断面は円形か楕円形で、先端部の形状により両頭・単頭・無頭石棒に分けられる。東日本に多く、西日本ではほとんど出土しない。初期の小型品は家屋内で、大型品になると屋外の配石遺構の中心などに、いずれも立てて祀られたらしい。先に記した様に多くは折損した状態で出土し、しばしば火熱による変色がみられる。

〇 売れてしまってからですが、青森県八戸市南郷区荒谷遺跡出土という事が判明しました。

☆ ご売約となりました。ありがとうございました。
 


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