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その形状と甲羅や腹の直しから、三具足(燭台)の台座であったであろう胡銅の玄武。良質な山銅(やまがね)に宿るずっしりとした重さや紫色の地金が中世の密教法具と酷似しており、この玄武が相当に時代を経てきたことを物語っています。愛らしくも精悍な顔つき、そのまま這っていきそうな容姿の良さには見逃せない魅力に溢れておりますが、殊に金工ファンの皆様にとりましては興趣が尽きない品かと思います。
甲羅と腹に孔を埋めた補修がありますが、何れも旧い時代の直しで既に馴染んでおり気になりません。東山様に床飾りとして。或いは見立の鎮子とすれば活躍の場も拡がるのではないかと考えております。
幅 124mm
奥行 85mm
高 60mm
付属品:なし(御希望の方には無料で当店謹製の上箱を誂えます/納期1月程)
鎌倉〜室町時代
◎御約定:早々ありがとうございます。
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