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馬と羊と云う異なる動物の頭を持つ非常に珍しい青銅製アミュレット。一口にアミュレットと云っても材質も形状も様々、要するに厄除け・護符として身につけられたモノはみなアミュレットと総称しているようです。青銅の動物型アミュレットは遊牧騎馬民族系に散見され、ウクライナのスキタイやモンゴルのオルドスのモノが有名ですが、本品は黒海とカスピ海に挟まれたコーカサス山脈〜アゼルバイジャン辺りの遊牧騎馬民族のモノと思われます。
左右の足先はなぜかV字型に繋がっており、背中には穴が空けられていて、どの様に身に付けたのか大変興味深いところ。おそらく当時の人々を震え上がらせたであろう勇猛果敢な騎馬民族達は、この様な小さく愛らしい護符にどんな願いを託して戦闘に明け暮れたのでしょうか。
◆ 長さ:4,2cm、高さ:3,6cm。BC10〜7世紀頃。
☆ ご売約となりました。ありがとうございました。 |
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