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古童 漆絵 南天文 丸盆  

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御売約
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漆絵の世界は本当に愉しいものですよ~と云い続けて早何年になるのかしら?とにもかくにも夢中になって紹介し続けてきて、ずいぶんと数多く扱ってきたつもりです。(もっともベテランの先達がたくさんおられるこの世界、お前のやってきたものなんぞまだまだと叱咤されそうではありますが・・)

さてそんな自分でもなかなか見たことがない形状ですね、この漆絵盆は。外側にアールを付けた立ち上がり、内側は垂直に切り立っています。普通こんな形であれば畳付はベタ高台、あるいは碁笥底に仕上げるのが常のように思いますが口縁ギリギリのところまで削り出した大きな高台が形作られています。

見込みには画面いっぱいに南天のような葉が元気よく描かれて、地面も山状の線で表現されています。その立派な葉の間に小さく菊花なのか粟なのかよくわかりませんが二筋小さくありますね。顔料は硫黄と思いますが経年変化なのか褐色状になっています。また弁柄が混ざっているのかもしれませんね。

さて漆ものに関していつも気になるのは産地なのですが、はっきりとはわかりません。類例が多く知られていれば類推することも可能でしょうが、見たことがないタイプなので難しいですね。ただ拙い経験から考えるに、絵のタッチは滋賀県は琵琶湖の西岸、朽木村で作られたもののように思います。形状も高台を除けば朽木らしいとも云えますし、彼の地では南天や柳などは好まれて描かれていますしね。また東北の可能性も捨てきれないのは、浄法寺の木皿などにも似たタッチの絵があることでしょう。簡単に結論で云えば産地不詳ということになってしまいますが、ひとつひとつご紹介するたびに議論や研究が進めばいいなとは思っております。

産地はともかくとすれば、これを買ったのはなんと云ってもこの渋く地味な絵柄ながら、魅力溢れる漆絵の調子に尽きます。素朴な木工の魅力が詰まったうれしい仕入れでありました。

漆の魅力にもっともっと多くの方が愉しくハマって頂くことを願っております。

直径26.0センチ 高さ2.5センチ

江戸時代頃

経年の使用による、擦れ、剥落、打痕、などがありますが、大きな割れや補修などはありませんので、コンディションは良好と云えます。

御売約ありがとうございます。
 


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