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古童 木彫 女面  

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一応表記は女面としましたが、若男などの可能性もあるかと思います。いずれにしても古格のある古能面、魅力のあるこの面(おもて)を紹介出来る(手に出来る)喜びをまたお客様と共有させて頂ければと思っております。

地方の奉納神楽などに使用された面と思われ、古能面という呼称が正しいかどうかはわかりませんが、上流階級に用いられたルールに沿った面とはまた別種の魅力があると思います。

毎度書いていることですが、武家などの嗜みとして用いられる能面は優美で洗練されています。しかし半面では規律に縛られたものは脆弱な印象も否めません。他方この民間の面は整理されていない分、野性的で力強いところが特徴でしょうか。まさに「粗にして野だが卑ではない」のがいいところですね。

大和や近江の猿楽の集団が各地を漂泊し、またそこから分派した名前もない人々がきっと村々の祭りに参加して衣裳や舞踊、そしてこのような面の作り方のノウハウを伝えたのではなかろうかと想像しています。

憧憬、畏怖、郷愁、崇拝、そのような感情が綯交ぜになった人々がこの面を付けて舞う時、そこにハレの日の高揚感と日常からの逸脱による背徳感とその恍惚も入り込み、爆発するような歓喜の波が観衆の間に広がったことでしょう。現代のライブコンサート会場でのグルーヴ感も及ばないほどの高まりが(普段、搾取や圧政に苦しんでいたとすれば猶更のこと)あったのは想像に難くありません。

詩的な想像はさておき木のものとしての良さも持ち合わせているこの面、裏側の斫り痕や、全体に被った煤や手脂による色も見事な経年変化です。

面好きな方にも、また初めて知ったとおっしゃる入門者の方にも座辺で眺めて頂きたいと思っております。

縦18.7センチ 巾12.0センチ

時代判定は難しいのですが、江戸時代全般くらいの幅広い感覚で考えています。かなり木が枯れて軽くなっているのも古格がある感じですね。材は正確にはわかりませんが、江戸時代後期以降によく見られる桐材のようなものではないと思われます。

紐穴が酷使によって割れてしまっているので、その下に穴を開けて紐を通していました。(面の左側部分)擦れや打痕などは見られますが補修や虫食いもなく、コンディションは良好と云えます。

御売約ありがとうございます。
 


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