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半蔵門ギャラリー 毘沙門天懸仏  

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童子を思わせる、ぷくっとした体型がかわいらしい毘沙門天像です。
銅板を打ち出して、上下で鏡板に鋲留めしていたものが外れ、毘沙門天像だけ伝わったものと思われます。

毘沙門天とは
「金光明経に出てくるインドの北方を領有する天部で、四天王の一人として北方の守護に任ずるが、同所にはあまたの財宝があるところから、財施の神様として独立した信仰を持たれるようになった。・・・その姿は四天王の多聞天と同様、甲冑に身を固め塔を捧げるところに特徴があるが、一方の手には鉾をとるものと、宝棒をもつのと両様がある」(*1)

時代は、南北朝から室町にかけてと考えます。室町も終わりになると、簡略化がより進んだものが多く見られるようです。参考画像(*2)は、南北朝の、銅板打ち出しによる馬頭観音像で、造形感覚が近いように感じられます。

左手部分の孔は宝塔を、右手部分の小孔は宝棒を持っていた跡でしょうか。顔には、僅かですが、ぴりとした鼻筋が認められ、その周り、双眸、口ひげ、口部分に、淡く美しい緑青の色があらわれております。
えっへん、と威張っているようにも見える、愛らしい毘沙門天です。

最後の画像では啓翁桜の蕾を持ってもらいました。
像高:9.2 cm 台の大きさ:8.5 x 9.3 cm 箱なし
(台の釘に、掛けてあるだけです)

*1『仏教美術の基本』石田茂作
*2『懸仏の世界』滋賀県立琵琶湖文化館
 


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