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身が木地、蓋に竹の節という異なった素材を用いた梅形香合。越後村松藩主、堀丹後守直尭(*1)伝来です。大名道具らしい重厚さを伴った唐物香合ですが、蓮と燕のモチーフには日本的な幽玄美を感じさせてくれます。比較的大きさがありますので男性の手前に映える道具と思いますが、飾り香合としても時節の話題になることでしょう。
松谷和男著『芳庵常什』所載現品(本のコピーをお付けいたします)。
幅 84mm
高 27mm
桐共箱(古筆了信極メ)、絹包布、風呂敷附
明〜清時代
*1 堀丹後守直尭
石州流鎮信派、野田酔翁門下ナリ。名ハ直尭、一閑庵と号ス。越後村松藩主ナリ。不昧公ノ大崎名園ノ拝見ヲモノス。天明五年十月二十九日没ス。年七十一。(松平不昧伝より抜粋)
◎早々の御売約ありがとうございます。
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