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いまわの時、迎えにきて、浄土まで導く阿弥陀如来、その阿弥陀如来に付きしたがう菩薩です。膝を屈っする動きのある、見る者へ働きかける姿態からは、颯爽とした様子がうかがえます。
欠失・補修がちょこちょことあります（＊）が、幸いなことに写実的なお顔と、華やかな宝冠や胸飾り等状態がよく、菩薩らしい菩薩像かと思われます。
小さく結んだ口元、肉付きがよく張りのある頬から顎にかけて等、はつらつとした若さが感じられます。切れ長の目には玉眼が嵌め込まれ、そのかがやきは、眼差しを強いものにしています。
本像は、阿弥陀如来の脇侍、蓮花台を持つ観音菩薩かと思うのですが、宝冠に化仏が認めらず、二十五菩薩であった可能性もあるかもしれません。
時代は、難しいのですが、作ゆきもよく、室町の終わりから江戸初、と幅をもってみたいと思います。
像高：20 cm
きらびやかな宝冠、胸飾り、ひるがえる金色（こんじき）の天衣や裳、その来迎の美しさに目は奪われ、膝を屈っし手を差し伸べてくれる姿に、夢心地で旅立っていけるのでしょうか。光があたると、玉眼や白毫、ガラス玉等反射して、美しさはいや増します。
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左右の腕は、ともにオリジナルを肘の所で継ぎ、五指には、欠失および別材の後補があります。掌の蓮花台も後補と考えます。左足先欠失。
どうにか自立したのですが、台をあつらえました。
どうもありがとうございました
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