|
鎌倉時代の常滑壺です。
焼成の良い茶褐色の器肌、
緩やかな線を描く肩部には
沈線が一条、半分強程の面に灰を被り、
黄緑色の自然釉がかかっています。
三筋壺で知られる縦長の形式の壺や、
本品に通ずる形式 寸法で後継種ともいえる
不識壺と比べ、あまり見かけない器種です。
状態は画像でご確認いただける
口部にホツレ(画像右列最下段)がございます。
ニュウやこの時代の壺に多く見られる、
底部に穴が穿たれた痕跡はなく、
一昼夜水を張りましたが漏れません。
久しぶりに仕入れてみようと思った中世古窯壺です。
しばらく眺めていたのですが、しみじみとした情感と、
存在感のある良い壺だと思います。
寸法が良いので場所を選ばずお楽しみいただけます。
花木を挿しても映える、お楽しみいただける
壺だと思います。
高さ:約16.5センチ
胴径:約18.5センチ 口径:約12.5センチ
|
|