|
あぶらげ手の酒盞です。本来は行灯の油受けですから見立てではありますが、深さもあり実用に叶います。高台内部まで施釉されたヘラの早い碁笥底で、高台周辺に三箇所のピントチ痕が確認できます。購った当初は油抜きでガサガサでしたが、丸一年使用しましたら艶の肌を取り戻しました(勿論、油の臭いや浮きもありません)。所々に白い釉溜まりを呈したカステラのような肌、軽くさっくりとした土味。小さくとも桃山時代の美濃黄瀬戸を存分にお愉しみいただけます。
極小のホツレと釉剥けが一箇所ずつ。余り目立たず状態は良好といえます。盆上にて、一合徳利との取り合わせが絶妙ですので是非お試し下さい。
径 60mm
高 23mm
桐箱、古渡更紗包み布付
桃山時代
◎早々の御売約ありがとうございます。 |
|