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古童 古染付 唐草文 水指  

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磁器の膚はともすると味気ない、冷たい印象になりがちなものですね、土ものなどの温かみのある感覚がお好きな方にはちょっと敬遠するジャンルかもしれません。しかしそんな方々にも好まれる磁器が初期伊万里やこの古染付というものではないでしょうか。

素焼きをしない生掛け焼成、素地を乾かしてから施釉しそのまま一回で焼き上げてしまうこの方法は、きわめて歩留まりの悪いものだったように思いますが、良質に焼き上がったものはこの上なく
温雅で柔らかな好ましい膚になってくれます。

明という時代は初期には神品と呼ばれるようなやきものも作られてはいますが、政情が不安定になる後期から懶惰、退廃の気風が溢れるようになっていきます。しかしそんな力が抜けた感覚で作ったものこそ日本人にはマッチしていったのは皆さんよくご存知かと思います。つまり峻厳な美意識で作られた宝玉のような陶磁とは違う魅力を持ったこの古染付ほど、吾々の心情に優しくフィットするやきものも少ないのではないかということです。

初期伊万里にも取り入れられた鋸歯文様で区切られた胴中央に霊芝のようなかたちの唐草が連続文で描かれています。口縁にも鋸歯文様、そして見込み中央には富貴花、つまり牡丹が一輪、シンプルに配されています。

このうつわは特に白い余白が大きく取ってあり、存分に生掛け特有のトロっとした柔らかな質感の白が愉しめるところが嬉しいポイントですね。ごく薄い青みを帯びた膚は冷たさなどではなく、涼しげなイメージのうつわになっています。

古くから日本に請来されてきたようで、経年の味が染み込んだ箱に収められています。蓋表には「南京 棚水指」と墨書きされていますね。塗蓋を誂えて水指として随分と長いこと愛用されてきたことが窺えます。

お茶を愉しまれる方、また鑑賞美術の方にもお勧めしたい佳品と自負しております。ぜひともお手許でその豊饒な質感を愉しんでみてください。

口径20.8~22.5センチ 高さ12.7センチ

明時代末期

伝世の箱に収められています。包布は日本の更紗のようです。

見込みにニュウが入った部分を金繕いしています。口縁は例のごとく虫食いと呼ばれる釉ムケがあります。剥けた部分が当たって薄く削げているようなところもありますが、通常あまり疵の範疇には入れなくともいいものかと思います。

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