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近世奈良を代表する茶人であり大数奇者の河瀬無窮亭(本名:虎三郎)が、聖武天皇の眠る佐保山南陵の土を使って焼いた盃です。小振りながら酒の入りもよく「茶のある」造形と相俟って、手放し難い盃です。氏の経歴は最後の画像に詳しいので此処では触れませんが、無窮亭所持だった唐津茶碗「老鶴」を茶席に呼んだ松永耳庵が執心し、譲り受けたエピソードは有名です。
製作されたのは恐らく大正から昭和にかけて。氏の旧蔵品を入手できる機会も早々御座いませんが、無窮亭の手による盃は更に珍しく、愛蔵に値するものです。
口径 45mm(幅 50mm)
高 30mm
共箱、風呂敷付
◎ありがとうございました。
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